しこう

しこう
I
しこう【厠坑】
便所の穴。 便壺。
II
しこう【嗜好】
たしなみ, 好むこと。 趣味。 特に, 飲食物についての好み。

「~がかたよっている」

III
しこう【四光】
花札の出来役の一。 松・桜・薄(ススキ)(坊主)・桐の二〇点札四枚をそろえた役。
IV
しこう【四劫】
〔仏〕 一つの世界が成立してから存在しなくなるまでの間を四つに分けたもの。 世界が成立し, 生物などが出現する成劫(ジヨウコウ), 世界が存続し, 人間がそこに住んでいる住劫, 世界が崩壊していく壊劫(エコウ), そのあとに続く空無の時期である空劫(クウコウ)の四つ。 この四劫全部の時間が一大劫。
V
しこう【四向】
〔仏〕 四果に至るための修行の段階。 預流(ヨル)向・一来向・不還(フゲン)向・無学向の総称。
四果
VI
しこう【四更】
五更の第四。 また, 丑(ウシ)の刻。 丁夜(テイヤ)。
VII
しこう【四行】
(1)人の行うべき四つの道。 孝・悌(テイ)・忠・信の称。
(2)「四教(シキヨウ){(1)(ウ)}」に同じ。
VIII
しこう【子貢】
孔門十哲の一人。 姓は端木, 名は賜, 子貢は字(アザナ)。 弁舌・政治力にすぐれ, 斉が魯(ロ)を攻撃しようとしたとき, 諸国を遊説し, これを救った。 また貨殖の才もあった。 生没年未詳。
IX
しこう【志向】
(1)意識をある目的へ向けること。 こころざすこと。 意向。 指向。

「民主国家の建設を~する」

(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Intention〕
意識がいつもある対象に向かっていること。
X
しこう【志行】
こころざしとおこない。
XI
しこう【思考】
(1)考えること。 また, その考え。

「誤った~」「余は~す, 故に余は存在す/吾輩は猫である(漱石)」

(2)〔哲〕
〔thinking〕
意志・感覚・感情・直観などと区別される人間の知的作用の総称。 物事の表象を分析して整理し, あるいはこれを結合して新たな表象を得ること。 狭義には概念・判断・推理の作用による合理的・抽象的な形式の把握をさす。 思惟。
〔明治期につくられた語〕
XII
しこう【恣行】
ほしいままにおこなうこと。
XIII
しこう【指向】
(1)ある目的を目指して向かうこと。 志向。

「医を~する」

(2)ある特定の方向を指定すること。 ある方向に向けること。

「探知機が発信源を~する」

XIV
しこう【指甲】
指の爪。
XV
しこう【支考】
XVI
しこう【施工】
工事を行うこと。 せこう。
XVII
しこう【施行】
(1)公布された法令の効力を発生させること。 法律は, 施行時期の定めのない時は, 公布の日より起算して満二〇日を経て施行される。 せこう。
(2)実際に行うこと。 しぎょう。

「君家の為を思ひて諸務を~し/日本開化小史(卯吉)」

XVIII
しこう【梓行】
書物を出版すること。 上梓(ジヨウシ)。

「荷風全集第一巻~/日乗(荷風)」

XIX
しこう【歯垢】
歯の表面に付着する柔らかい堆積物。 食べ物の残りかすを栄養とする微生物とその代謝産物から成り, 長期間たつと歯石となる。 はくそ。
XX
しこう【歯腔】
XXI
しこう【祇候・伺候】
(1)謹んで貴人のそば近く仕えること。

「権門に~して出身の道を求む/福翁百話(諭吉)」「朝より夕に及ぶまで~す/平家 4」

(2)謹んでご機嫌伺いに上がること。

「課長殿の私邸へ~し/浮雲(四迷)」

XXII
しこう【私交】
個人的な交わり。 うちうちの付き合い。

「人と人との~に於ては/文明論之概略(諭吉)」

XXIII
しこう【私考】
自分だけの考え。 私見。
XXIV
しこう【私行】
個人の私生活上の行為。

「~の乱れ」

XXV
しこう【紙工】
紙を加工すること。

「~芸」

XXVI
しこう【脂膏】
動物のあぶら。 脂肪。
XXVII
しこう【至公】
この上なく公平な・こと(さま)。

「~至正」「死を致すの事業に於ては至正~にして/経国美談(竜渓)」

XXVIII
しこう【至孝】
この上もない孝行。 しいこう。
XXIX
しこう【至幸】
この上なく幸福な・こと(さま)。

「僕の~何そ之に過ぎん/花柳春話(純一郎)」

XXX
しこう【至高】
この上もなく高くすぐれている・こと(さま)。 最高。

「~の芸」「至善~なりと定めたる一元理を/明六雑誌 22」

XXXI
しこう【視紅】
脊椎動物の網膜の視細胞のうち, 桿状体の外節に含まれ, 光の感覚に関与する物質。 ビタミン A に近い構造のものとタンパク質が結合した色素で, ビタミン A が欠乏するとその合成が妨げられ, 夜盲症となる。 視紫紅。 ロドプシン。 視紅素。
XXXII
しこう【試航】
こころみに航行すること。 試験的に行う航行。

「~船」

XXXIII
しこう【試行】
(1)試みにやってみること。
(2)繰り返し行うことのできる実験・観測などを試みること。
XXXIV
しこう【詩稿】
詩の下書き。 詩の原稿。
XXXV
しこう【趣向】
「しゅこう(趣向)」の転。
XXXVI
しこう【駛行】
疾駆して行くこと。

「二十余町を~す/浮城物語(竜渓)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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